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しんせいブログ(2023年度)

しんせいブログ Vol.23 福祉講座

2023-09-01
 啓発事業の一環で、9月1日に紫波町公民館長・指導合同会議にて福祉講座を行いました。
今回は「障がい者と共に学び、共に生きていくために」をテーマとし、1時間ほどの講演となりました。
 今回が講師デビューとなったH摩、しんせいのスタッフからご助言をいただき、学びを深めながら資料を作成しました。
今回のテーマとなった共生社会。
厚生労働省のホームページ、地域共生社会のポータルサイトにも記されておりますが、地域で気にかけ合う関係性、専門職による伴走型の支援が一緒になることが大切になると思います。
 日々、そのことを意識しながら、地域の皆さんと情報交換していきたいと思います。
                                      H摩
 
(スタッフの所感「H摩さんの講師デビューの巻』)
H摩さんの様子を見に、他の業務を終えて途中から参加しました。
最初の様子は分かりませんが、後半部分の参加者の皆さんからの質問にもきちんと答えていました。
聞きやすい声の大きさ、そして活舌でした。
また、答えることが難しい質問については中途半端な回答はせずに、お答えができないこと、そして該当するホームページ等の紹介をきちんとしていました。
H摩さんの初講師デビューは、満点のデビューだったと思います。

3年前、しんせいに異動になり初めてのスタッフミーティングの時のこと・・・。
「ぼくは人前で話すのが苦手で・・・」と荒々しい呼吸で自己紹介をしていた時のことを思い出します。
日々の真摯な取り組みの積み重ねが自信となり、講師としてのスキルも獲得してきているものとと思います。
更なるレベルアップに向けて、今の取り組み姿勢を継続し、がんばって行きましょうね!

緊張しながらの講演。どきどきでした。
皆さんと学びを深めました。
本日の資料。

しんせいブログ vol.22 紫波地域発達障がいサポートチーム2023

2023-08-10
地域には様々な支援チームがあります。
例をあげれば、子育てのこと、高齢に関すること、困窮に関すること、学校に関すること、そして障がいに関すること等々。
個人、ご家族、また支援者の困り感などについて、一つの事業所や団体が日々支援にあたっています。
一人でがんばっている支援者も少なくないと思います。

2年前から、当センターにおける相談者の障がい別割合の一番多い障害がいは、発達障がいになりました。
(それまでは精神障がいでした。)
紫波地域では、医療的ケア児ワーキンググループの取り組みが、関係機関をつなぐとともに、学びの機会としても大きな役割を果たしてきました。
一方、絶対数が多いであろう発達障がいへの支援体制の構築は課題になっていました。
きちんとしした支援体制ができなければ、困るのは、ご本人、ご家族、そして支援者自身も。
そこで、今回立ち上げたのが「紫波地域発達障がいサポートチーム2023」です。
この事業の目的は「紫波地域の発達障がい児・者及びその家族等が安心と自立した生活や活動ができるよう支援者の支援力の向上及び支援者のネットワーク作りを目的とする。併せて、支援者の困り感の共有・連携強化を行う中で、支援者のメンタルフォローを行うことも目的とする」です。
簡単に言うと、「この地域で発達障がい支援をしている人たちの横のつながりを作り、スキルアップを目指して一緒に勉強し、困った時には相談し合えるチームを作ろう」となります。
今回声を掛けさせていた大のは、医療、行政、教育、幼稚園、保育園、保健、福祉他の関係機関と、県で行っている発達障がい支援者育成研修受講者の方々(紫波地域)等です。
発達障がい支援者育成研修を受講された方々も地域で一緒にがんばっていただける体制もできると思っています。

これまでに、相談支援事業所、放課後等デイサービス事業所、フリースクール、高校、子ども園、行政の方々等、10名を超える参加申し込みをいただいています。
発達障がいの支援に携わっている方々の輪が少しずつ広がっていくことを期待し、まずは8月29日(火)18時から、第1回定例会(発足式)を行います。
興味のある方は、どうぞご参加ください。
定例会では、勉強会や事例検討会、情報交換などを考えており、発達障がい者支援センターウィズのスタッフにも毎回オブザーバー参加していただくこととなっています。
紫波地域以外の方に関しましては、サポートチーム2023のメンバーになることは難しいですが、様子を見に参加していただいたり、一緒に勉強をしていただくことは全く問題はありません。

ちなみに、今回の取り組みに当たり「紫波地域発達障がいサポートチーム2023」と最後に「2023」と付けたのは、今年度のチームの仲間としての意識していただきたいと思ったからです。
ちょっと難しい言葉を使えば帰属意識を持っていただければと思いました。
よって、来年度は「紫波地域発達障がいサポートチーム2024」になります。
メンバーになっていただくと、今年度に関しては「紫波地域発達障がいサポートチーム2023 メンバーズカード」を お渡ししたいと考えています。(割引特典等はございません・・・。)
なんかアイドルグループのファンクラブの感じもしてきますが、それもまたあり!
誰もが気軽に参加していただけるサポートチームを目指していきたいと思っています。
興味を持たれた方は、ぜひご参加ください。
第1回定例会(発足会)の開催案内文書です。
紫波地域発達障がいサポートチーム2023の活動概要(案)です。参加していただいた皆さんからもご意見をいただきながら、活動内容を充実させていきたいと思っています。
メンバーリストを共有し、誰でも相談し合えるチームにするために、申込書の中でこのような確認をさせていただいています。

しんせいブログ vol. バイオ・サイコ・ソーシャル

2023-07-21
先日の、しんせいの事務室での会話。
「このケースはもう少しバイオとサイコのところを掘り下げたほうがいいですよねえ」
「バイオの部分は医療からの情報ともう少しエピソードがほしいかも。それ以上に、この子はサイコのところの情報がほしいと思う。サイコのところに何かヒントがあると思う」
とのやり取りをしていました。
事務室内で「バイオ」「サイコ」「ソーシャル」という言葉が普通に飛び交うようになりました。

この3つの言葉のベースになるのが近藤直司先生のアセスメントのフォーマットです。
文字通りアセスメントをする際に用いる様式です。
もう10年近く前に、ふれあいランドいわてで行われた近藤直司先生自ら講師に来ていただいた、このアセスメント方法の研修会に参加し「これだあああ!」とビビビッときたことを思い出します。
それ以来、ことあるごとに近藤先生のアセスメントのフォーマットは活用させていただいています。
ここ数年は、事業所においても、そして紫波地域の事例検討会でもこのフォーマットを活用するようになりました。

7月21日に行われた事例検討会は、地域の相談支援専門員にフォーマットを作成してもらい事例検討会を行いました。
決められた時間内にポイントを整理しながらの意見交換、そして今後の方向性もまとめることができたと思います。

今回は詳しくお伝え出来ませんが、このアセスメントのフォーマットは、情報過多になり過ぎない、ポイントを整理しやすいなど、メリットは大きいと思います。
そして、この様式に慣れると、日々の相談場面におけるアセスメントにもかなり有効です。

次回の事例検討会も、この様式を用いて地域の相談支援専門員に事例報告をしてもらいます。


この様式を用いての、初報告と初司会のお二人でしたが、どちらも分かりやすく報告と進行をしてくれました。
参加者の皆さんも、バイオ・サイコ・ソーシャルの視点で様々な意見、質問のやり取りがなされました。
この様式に慣れると、様々なメリットがあると確認しています。
これからも2か月に1回、このような形での事例検討会を続けていきます。興味がある方は、ぜひ遊びに、いや一緒に勉強をしに来てください!

しんせいブログ vol.20 多様性と排除性と攻撃性

2023-07-18
先日、芸能活動ほかいろいろな分野で活躍されていた、りゅうちぇる(ryuchell)さんが亡くなられました。
このニュースに触れ、多様性ということを改めて考えてみたならば、現代社会が失ってきたものが見えたような気がします。(以下の文面についての文責は田代)

昔よりも今の世の中における多様性の視点は間違いなく広がったのだと思う。
人種、性(LGBTQなど)、宗教、障がい、ほか間違いなく昔よりも多くの人に知っていただけるようになったのだと思う。
昔よりも多様性は理解され、広がってきているのだと思う。
一方で・・・。
多様性が広がるのと比例するように排除性も広がってきているのではないかと思う。

それはなぜか。
個人的な考えとして述べさせていただければ、新型コロナウイルスの蔓延により人と人のつながる機会が制限されたことも一因だと思う。
いや、それ以上にそれ以前から・・・、数年、数十年前から人と人がつながる場面が減り、人とのやり取りをする中で関係性というものを学んだり、成功体験や失敗体験、リカバリーの方法、自分の居場所、自分の得意なところと苦手なところを知る経験ほか、多くのことを学ぶ機会を失ってきたのではないかと思う。
昔は、遊ぶものも少なく誰かと一緒に何かをするという場面が多かった。
昔が良かったとは言わない。
しかし、誰かとの何気ないやり取りから学んでいたものがたくさんあったのではないかと思う。
昔は今に比べて多様性を否定していた時代であったと思う。
人種も、性も、宗教も、障がいも、今よりも多様性を受け入れていなかったと思う。
言いかえれば差別。
排除性があったと思うが、現代ほどの排除性の強さはなかったと思う。
そして、現代は排除性に攻撃性が加わってしまった。
それはなぜか・・・。
仮説になるが、人と人が一緒にやり取りをする時間から学ぶことが減り、相手のこと、相手の気持ちを肌で理解する勉強をする機会が失われてきたからではないかと思う。
どのように関わっていいか分からないから、自己防衛反応で攻撃性が高くなってしまっているのではないかと思う。
そして匿名性も高くなり、自分は誰か分からない状態で相手を攻撃できるようになった。
相手のこと、相手の気持ちを理解することを学ぶ機会を失っていると、相手の気持ちを考えずに攻撃することもできるし匿名性が高いとなれば、その攻撃性はさらに増す。
人とのやり取りが減り、日常生活に居場所がない場合は、その攻撃的取り組みの中に自分の居場所を見つけ、達成感を味わうことができることで、それらの行動はさらにエスカレートするのだと思う。
相手のこと、相手の気持ちを理解することを学ぶ機会を失ってきたから・・・。
悪循環である。
そして、大人や親がそのような状況にあれば、子どもは相手のこと、相手の気持ちを学ぶことは期待できないということになる。
ゲームやネットは人とやり取りする時間を奪ったと思う。
しかし、メリットもあると思う。
ゲームやネットを楽しんでもいい。
それと同じくらい、人と遊んだり、何かに一緒に取り組んだり、話をしたりする時間を作ってもらえればいいと思う。

よく「共生社会」と言われるが、それは多様性を受け入れる社会と言い換えることもできると思う。
この共生社会もこれまで述べてきた内容からすると排除性を高めてしまう可能性を含んでいると言える。
そうしないためにはどうすればいいか。
様々な個性を持つ人たちも一緒に遊んだり、何かに一緒に取り組んだり、一緒に話をしたりする時間などをできるだけたくさん経験するということ。
これらを積み重ねていけば、相手のことを知り、相手の気持ちを理解することにつながり、相手のことを思いやることができるようになるのではないかと思う。
この地域を本当の意味での共生社会にするためには、様々な個性を持つ人たちも一緒に遊んだり、何かに一緒に取り組んだり、一緒に話をしたりする場面設定をフォーマル、インフォーマルの両面で、できるだけ多く作っていくことができるかにかかっているのではないかと思う。
当センターは、今まで以上にその部分を意識して事業を展開していこうと改めて思った・・・。
岩手医科大学附属病院の8階から見た矢巾町の東側。いろいろな事業展開をしていきたいと思う。
岩手医科大学附属病院の8階から見た矢巾町の西側。多様性を認め合える地域にするために当センターが行うことを改めて考えていきたいと思う。

しんせいブログ vol.19  3対3対1

2023-07-14
前回のブログで、職場における人材育成のこと、そしてOJTのことについて触れさせていただきました。
今回、しんせいにおけるOJTについて改めて考え、改めて現状を見てみるといろいろなことが見えてきました。
やはり意識化することは大切だなあと思いました。
みなさんの職場における人材育成はどのような形でおこなっているのでしょうか・・・。

前回のブログの中で、アイスクリーム買う際に「じゃ、おればOATで」「おれはOSTで」「おれはOJTで」と、わけの分からないことを書いたのですが、ところでスタッフのみんなはOATなのか、OSTなのか、OJTなのか気になってしまいました。
復習しますが、OATは「おれはアイスまんじゅうが食べたい」、OSTは「おれは爽が食べたい」、OJTは「おれはジャンボモナカが食べたい」でした。(復習するものでもなく、暗記するようなものでもありませんが・・・。)
しんせいのスタッフは、この3つのアイスクリームの中では何が好きか気になってしまいました。
気になるとスッキリしたくなるのでアンケートをとっちゃいました。
その結果が、3対3対1.
以下、スタッフのコメントです。

Y田さん「爽です。バニラのアイスが好きでして、あまり色が混ざっていない方が好きなので。ジャンボモナカも好きなのですが、かじった時の冷たさの感触が苦手で・・・。」 爽に1票。
H摩さん「ジャンボモナカです。モナカとアイスが一緒になった味と食感が好きです」 ジャンボモナカに1票
K村さん「チョコモナカジャンボが好きです。理由は、中に入っているチョコのパリッとした食感がたまらないからです。ちなみに、同シリーズのバニラモナカジャンボは、チョコが入っていないのであまりすきではありません」 ジャンボモナカに2票
O笠原さん「くどくなく、シャリ感があるところが好きです」 爽に2票。
K山さん「爽です。さっぱりして甘すぎないのところが好きです」 爽に3票
K保田さん「ジャンボモナカです。チョコが好きなのですが、改良を重ねたジャンボモナカのパリパリチョコが最高です!アイスまんじゅうは父親が好きです」 ジャンボモナカに3票
T代「アイスまんじゅうです。バニラアイスとあずきはベストマッチング。特にバニラの部分が解けかけてきたところであずきと食べるとたまりません。食べ終わりがバニラというところも好きです」

3対3対1。
7月14日のおやつの時に、それぞれが好きなアイスクリームをいただきました。
3対3対1で爽とジャンボモナカの勝ちでアイスまんじゅうの負け、というものではない。それぞれが幸せになればオッケー。
爽のシャリシャリ感は確かに絶妙。間違いなくおいしアイスクリームの一つ。最初の固い状態の爽もおいしいし、少し溶け加減になってからの爽もおいしい。
チョコジャンボモナカのチョコレートとバニラアイスとモナカの生地の相性はバツグン。ジャンボモナカを選んだスタッフのうんちくもおもしろい。
アイスまんじゅうを好きな年代の傾向が見えてきたような気がしますが・・・。「別に1票でもいいけど」といいつつ、アイスまんじゅうの1票には意義あり。リベンジをするぜ。
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